痛みに耐えてストレッチを続けているのにも関わらず、体は硬いままという状態が続いていま
せんか?
ストレッチが足りないから柔軟性が足りないままだと思って、ストレッチの時間や量を増やし
ても、体の硬い状態が改善しないどころか、筋肉痛や関節炎、脱臼や骨折などといった結果に
なったかもしれませんね。
渋谷柔軟ストレッチクラブ代表で、代々木上原にある「かたこり整体院」を経営する整体師の
松田俊輔さんは痛みに耐えて行うストレッチは身体を固くするだけで逆効果だと指摘します。
痛みを感じることで、身体が本能的に危険を察するようになり、身体を固くして防御を固める
ようになるからです。
学校で習った柔軟体操と姿勢を行っても、身体の柔軟性が全く改善されないわけです。
その状態から柔軟性を高めるためにストレッチを行うのは、アクセルとブレーキを両方踏んだ
状態と変わりませんので、うまくいくわけがありません。
幼いころは誰でも実践できていたのにも関わらず、長年の習慣で完全に忘れてしまった「身体
が楽に動ける姿勢」を身につけることが最優先です。
筋肉に緊張を強いる姿勢のままだと、いくらストレッチで柔軟性を身につけたとはいっても、
すぐにもとに戻ってしまうからです。
このため、柔軟性が改善したのにも関わらず、再び悪化させない状況を作り出した上で、柔軟
性を高めるための痛くないストレッチを身につけるという順番が重要となります。
逆の手順で取り組むと、全く効果が得られません。